本質と相容れなかった方向性(Rage Against The Machine)
1st『Rage Against The Machine』の感想は、以前記事にしたが、2nd『EVIL EMPIRE』は、前作に比べてサウンド面が強化されていて、音の厚みが増している。特にベースの音が前作と随分変わり、音の厚みを大きく底上げしている。前作のファンキーな感じのベースも良かったのですが、個人的にはこんなゴリゴリしたベースの方が好みです。そして、3rd『THE BATTLE OF LOS ANGELES』では、さらにサウンド面に力を入れているが、デコレーションが増えたといった印象。
Rage Against The Machineのオリジナルアルバムを全て聴いた感想としては、Rage Against The Machineの存在意義、理念を最も表現していたのは、1st『Rage Against The Machine』だと思う。彼らの存在意義、理念のコアとなっているのは、ザック・デ・ラ・ロッチャであり、そのザックの叫びが最も際立っているのが『Rage Against The Machine』。
『Rage Against The Machine』は彼らの存在意義、理念の表現をある意味、完成させていたのだと思う。そして、それはサウンドがシンプルであるが故のことであるが、2nd以降、彼らは成長を求めるが故にサウンドの強化という方向性に出た。その結果、ザックの叫び=Rage Against The Machineの叫びは影を潜めてしまった。音楽だけで判断するならば、市場に風化されているようにすら感じる。1stにして最初の頂きに立ってしまったが故に、彼らは成長が期待される2nd、3rdがネクスト・ステージへの過渡期となってしまった。目標に対しブレがないが故に、そのアーティストの本質が剥き出しになる1stアルバムは才能あるアーティストにとって、多くの傑作となっているが、続く2nd、3rdにおいて過度の期待や小手先の技が増えたことが方向性の迷いと相まって、その本質が霞んでしまうことはよくある話だが、彼らもその類のようで、彼らの三作品を聴いていると、むしろ3rdから1stに向けて洗練されていくように聴こえる。
そういった状況からかどうかは知らないが、2000年ザックが脱退し、Rage Against The Machineは解散となるが、彼らが再結成した今となっては、この解散は前向きなリセットであったと信じたいし、現在の彼らが来日公演でどんな音を鳴らすのか、非常に興味があります。(まだチケットは残っているようなのですが、9,000円て…。高いっちゅうの。しかも、東京、大阪しか来ないし。諦めます。)
ちなみに、Rage Against The Machineとしての最高傑作は上記のように『Rage Against The Machine』だと思うのですが、実は個人的には『EVIL EMPIRE』一番好きだったりします。“Revolver”、めっちゃカッコ良いです。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)





最近のコメント