2008年2月 1日 (金)

本質と相容れなかった方向性(Rage Against The Machine)

Rage Against the Machine Evil Empire バトル・オブ・ロサンゼルス

 1st『Rage Against The Machine』の感想は、以前記事にしたが、2nd『EVIL EMPIRE』は、前作に比べてサウンド面が強化されていて、音の厚みが増している。特にベースの音が前作と随分変わり、音の厚みを大きく底上げしている。前作のファンキーな感じのベースも良かったのですが、個人的にはこんなゴリゴリしたベースの方が好みです。そして、3rd『THE BATTLE OF LOS ANGELES』では、さらにサウンド面に力を入れているが、デコレーションが増えたといった印象。

 Rage Against The Machineのオリジナルアルバムを全て聴いた感想としては、Rage Against The Machineの存在意義、理念を最も表現していたのは、1st『Rage Against The Machine』だと思う。彼らの存在意義、理念のコアとなっているのは、ザック・デ・ラ・ロッチャであり、そのザックの叫びが最も際立っているのが『Rage Against The Machine』。

 『Rage Against The Machine』は彼らの存在意義、理念の表現をある意味、完成させていたのだと思う。そして、それはサウンドがシンプルであるが故のことであるが、2nd以降、彼らは成長を求めるが故にサウンドの強化という方向性に出た。その結果、ザックの叫び=Rage Against The Machineの叫びは影を潜めてしまった。音楽だけで判断するならば、市場に風化されているようにすら感じる。1stにして最初の頂きに立ってしまったが故に、彼らは成長が期待される2nd、3rdがネクスト・ステージへの過渡期となってしまった。目標に対しブレがないが故に、そのアーティストの本質が剥き出しになる1stアルバムは才能あるアーティストにとって、多くの傑作となっているが、続く2nd、3rdにおいて過度の期待や小手先の技が増えたことが方向性の迷いと相まって、その本質が霞んでしまうことはよくある話だが、彼らもその類のようで、彼らの三作品を聴いていると、むしろ3rdから1stに向けて洗練されていくように聴こえる。

 そういった状況からかどうかは知らないが、2000年ザックが脱退し、Rage Against The Machineは解散となるが、彼らが再結成した今となっては、この解散は前向きなリセットであったと信じたいし、現在の彼らが来日公演でどんな音を鳴らすのか、非常に興味があります。(まだチケットは残っているようなのですが、9,000円て…。高いっちゅうの。しかも、東京、大阪しか来ないし。諦めます。)

 ちなみに、Rage Against The Machineとしての最高傑作は上記のように『Rage Against The Machine』だと思うのですが、実は個人的には『EVIL EMPIRE』一番好きだったりします。“Revolver”、めっちゃカッコ良いです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月18日 (金)

『Rage Against The Machine』

Rage Against the Machine

 先日、購入したRage Against The Machineの1st~3rdの3作品を聴きました。全て一通り聴いたのですが、まずは1stの『Rage Against The Machine』から。

 意外とサウンドはシンプルでそれほど重圧なものではなかったのですが、その分、ザック・デ・ラ・ロッチャのラップが際立っていて、全編的に挑戦的でアグレッシブな緊迫感と迫力が漂っています。政治的なリリックで有名な彼らですが、戦うというアティテュードがビシビシ感じられます。(とは言え、リリックを見ていないので、何を言っているのかはさっぱり分かりませんが…。輸入盤なので、当然、訳もないですし…。)特にアルバムのラストにおけるザックの「FREEDOM」という雄叫びは圧巻。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月13日 (日)

久々のCD購入

 今日は久々にタワレコを散策し、これまた久々にCD購入しました。今年初のCD購入です。買ったのは、Rage Against The Machineの『Rage Against The Machine』、『Evil Empire』、『The Battle Of Los Angeles』の三作セット。

Rage Against the Machi

輸入盤なのですが、三作セットにもかかわらず値段が2,390円。レイジのアルバムは今月末に紙ジャケでリイシューされますが、三作セットでその紙ジャケ1枚より安いのというのはかなり魅力的です。さっき調べてみたら、リリースは去年10月になってたので、再結成に併せて発売したんでしょうか。実は、レイジが活動していた90年代当時、僕はレイジのことをただのヘヴィーロックと誤認しており、聴いたことがあるのは『NO BOUNDARIES』というコンピレーション盤に収録されている1曲だけで、正直、その曲が僕としてはいまいちだったこともあり、レイジに興味がなかったのですが、解散後、雑誌等でレイジがどういったバンドであったかを知り、さらに近年のザック・デ・ラ・ロッチャのソロ作品が出るとか出ないとかって雑誌の記事を読んでいるうちに興味を持ち始めました。その矢先に去年の再結成のニュースを知り、やっぱりちゃんと聴いてみたいなぁと思ってたので、このセットのリリースはまさにグッドタイミングでした。もちろん、レコード会社の思惑通りでしょうが…。

 CDの購入はレイジだけでしたが、他に試聴を何枚かして気になったのは、KOBAIというニューカマー。ポップアップには、ポストKASABIANとか書いてました。初っ端からグルーヴィーな展開のアルバムで、こういうのに僕は弱く、ついついそのノリでCDを買ってしまい、帰ってじっくりと聴くと失敗したなんてことがよくあるので(特にニューカマーは要注意。あくまで僕的に。)、今回はとりあえず見送り。金欠って理由もあるのですが…。

 ただ、アルバムの内容よりも気になったのが、CDの帯に書いていた「NIRVANA on E」(「E」はエレクトロの「E」)というフレーズ。NIRVANAのコアは繊細さや儚さにあると僕は思うのですが、KOBAIの音楽からは何となくグランジっぽさは感じるものの、そういった繊細さ、儚さは感じませんでした。だからと言って、KOBAIの音楽が良くないとかいうことではもちろんありませんし、KOBAI自体に問題がある訳でも全くないのですが、こういったニューカマーのバンド像に成功したバンドの名前を引き合いに出すのは、あまりよろしくないのではと思います。この場合、NIRVANAが好きな人がKOBAIを聴いて、その人にとってのNIRVANAのイメージと違ったイメージを受けた場合、それだけで無駄にガッカリする訳で、KOBAIの正当な評価の妨げになると思うんですよ。何か聴いて損したような気分にまでなるし…。どんなバンドかを伝えるために既存の有名バンドの名前を出すのは手っ取り早いとは思いますが、最近、どうも安易に他の有名バンドの名前を出すケースが多いような気が…。せいぜい方向性として近いって程度にして欲しいもんです。正直なところ、NIRVANAとKOBAIでは、それすらも的外れに思えますが…。

 とは言え、KOBAIはちょっとだけ気になるので、また改めて聴いてみたいなと思います。とりあえず、今は早くレイジを聴きたい。来月の来日公演、行かないのに何故か楽しみです。ここ数年、自分が一番多感だった時期に全盛期のまま解散したバンドの復活(THE VERVE、KULA SHAKER等)が多いので、それと重なるせいでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)